或る生活

ライフログ的なもの

置き時計を買いました

愛用していたアナログ目覚まし時計が、度重なる引越しに耐えきれず壊れてしまって早幾年、ついに新しい時計を購入した。

 

CASIO / TQ-140S-1JF

casio.jp

 

時計、これまで何年ものあいだ持ってないまま生きてこれたのは、恐らくというか確実に、スマホの存在があるからだ。

iPhoneのホームボタンをひと押しすればデジタル時計が表示されるし、ロックを解除すればアナログ風の時計も見れる(最近はウィジェットとしてアナログ風時計を他のアプリのアイコン4つ分の大きさで表示することもできるようになってパッと見の視認性も上がったし)。

スマホにアラーム機能も備わっているので、時計を持っていなくても困ることはほとんどないのだ。

 

それでもやっぱり時計が欲しい!と思った理由はいくつかある。

先ず、何の操作も必要なしにふと顔を向ければ感覚的に今が何時何分だということが解りたいと思ったこと。

iPhoneの時計は、ふと目が覚めたときに今は何時だろうと思って一番最初に見るモノとしては(画面が)眩しすぎること。

iPhoneの時計は概ね完璧だが、iPhoneで何かをしているとき(ゲームをしているときや動画を観ているときなど)には、上からスワイプして通知センターに移動する、一旦ホームに戻るなどワンアクションしないと時刻が確認できないこと。

それとここ最近、どうやらiPhoneの音量設定まわりにバグが存在するようで(通知音量を1に設定していても爆音が鳴ったりすることがあり困っている)、そうするとたとえば音量50でアラームを設定したつもりでいても、実際の音量が1とかになってしまった場合にちゃんと起きられるのか不安があるということ(バグはいずれ修正されるだろうが、今後また同じことが起きないとも限らない)。

 

そんなわけで今更ながら「ただの時計」としての時計の必要性を認識し、ある程度条件を絞って具体的にどの商品を購入するか、ということを数週間ほど検討した。

 

絶対に譲れない条件としては、アナログの置き時計であること(個人的にアナログの方がデジタルのものよりも感覚的・量的(?)に時間把握できるので好き)、手のひらに収まるサイズ感、秒針の音がしない連続秒針もしくはステップ秒針でも限りなく無音に近いこと、アラーム機能があること、文字盤のフォントの視認性がよくシンプルであること、本体デザインは四角ベースでシンプルであること(むかし丸いデザインの時計を使っていたのだが何かの拍子にころんと転がりがちで危なっかしかったので)。

そしてその後色々な時計のレビューを見ているうちに、電波時計は電波受信中にはアラーム針が操作できないことがあるらしいことを知ったので、電波時計も除外対象とした(一応iPhoneもあるので秒単位での正確性は求めていないこともあり)。

 

上記の条件であれこれ探しまわった結果、現時点での理想の時計はこれかな、ということで購入したのが、先述のCASIO TQ-140S-1JFである。

条件どおりアナログの置き時計で、62×62×33mm / 65gの小さめサイズ、各所で確認したレビューによるとステップ秒針でありながら音はかなり小さいらしく、アラーム機能もあり、四角い本体デザインに奇をてらわないフォント、時刻合わせは手動方式。

 

欲を言えば本体カラーは白がよかったのだが、この機種はカラーバリエーションが黒しかなかったので大人しく黒を購入した。

寝床まわりのグッズは基本的には白色で揃えているものの、ChromebookiPhoneなど電子機器類は黒やグレーが中心(いま使っているChromebookがまたカラバリが黒のみだったのでiPhoneもそちらに合わせた)なので、時計が黒でもそこまで違和感はない。むしろ自分もそうした電子機器の一員として黒色を纏っているとでも言いたげな佇まいである。

デザインもフォントも無駄のないシンプルさで、たしかにこれは「寝室の癒やし系グッズ」というよりは「出張が多いサラリーマンのためのトラベルクロック」なのだ。その質実剛健さがレトロな雰囲気を醸していてかわいい。

 

長らくあれこれ比較検討して選びぬいた品なのもあり、届くまでのワクワク感が凄くて、到着予定日には早く届けてほしいあまり起床してすぐにクロネコメンバーズに登録し、日時指定変更でステータス(?)を「以後在宅」に変更して荷の到着を待った(普段は確実に受け取れるように18時以降を指定することが多いので、そういうデータが蓄積されていれば今回も18時以降に配達員さんが来るように手配されているかもなあと思い)。

その甲斐あってか、それともたまたまタイミングがよかったのか、なんと「以後在宅」に変更した数分後に配達員さんが来てくださり無事に受け取ることができた。

 

早速、開封して写真を撮り(開封の儀)、説明書を読みながら電池を入れて時刻合わせをし、きちんと動作することを確認。

同時に秒針の音をチェックしようと少しずつ耳に近づけてみたところ、2〜30cmの距離で微かに聞こえるくらいの音量で、また音自体も、カチッカチッと高音だと耳に障るものだが、TQ-140S-1JFの秒針の音は比較的低音でフォッ、フォッ、という感じなので(伝わる…?)、これなら枕元に置いても頭痛がしたり眠れなかったりということはなさそうだ。

目覚まし時計としても、小さいながらも音量十分で、数回のピピピ音でしっかり目が覚めた。見た目どおり機能もシンプルなのでスヌーズ機能はないが、私の場合スヌーズがあるとかえって油断して二度寝してしまいがちなのでむしろこの一発勝負仕様が性に合っていると思う。

 

そんなわけでまだ数日しか使っていないが、概ね快適で、既に愛着も湧いているので、これから壊れてしまうまでずっと大事に使っていきたいと思う。

 

多分、今回の時計が「自分の時計」としては4つ目くらいで、小中高生の頃に使っていた鳩時計を模したような形のそれでいて一切装飾のないマットブラックのもの、大学時代に使っていた無印良品の丸くて白いシンプルなもの、 社会人時代に使っていたちょっとレトロな2つベル付きのピカピカのシルバーのもの、とそれぞれ思い出や愛着があるのだが、どれも数年間の使用や引越しの最中に壊れたり紛失したりして、それぞれ気に入っていただけに最終的には悲しい思い出になってしまっている。

今度の時計も大事に扱うので、できるだけ長生きしてほしいなと思う。とりあえず今後もしまた引越すときがあったら時計はダンボールに詰めるのではなく、手荷物として自分で慎重に運ぶようにしよう。

 

ちなみに(?)メモがてら、購入には至らなかったものの最終選考(?)まで残った時計をいくつか以下に記録。

 

CASIO / TQ-770J-7JF 

casio.jp

カラーバリエーションに白があり、スヌーズ機能つき、アラームON時は秒針が止まって睡眠の邪魔にならない、など惹かれる要素も多いが、サイズが93×92×41mm / 170gと理想よりだいぶ大きいのと、電波時計ということで最終的には却下。いま見ると文字盤のフォントもちょっと特殊だ(かわいいけど飽きそう)…。

 

CASIO / TQ-157-1BJF

casio.jp

こちらもカラバリに白があり、LEDライト付きというのがかなり惹かれる要素だったが、白は白でもアイボリーっぽいのと、四角は四角でもちょっと丸っこいのと、上部のボタンがマットシルバーなのがいまいち気に入らず、またサイズが76×73×49mm / 100gと、TQ-140S-1JFと比べたときに縦も横も厚みも10mm以上ずつ大きく重さも35g重いということで、よりコンパクトさを求め最終的にはこちらを却下。秒針の音についても結構気になるというレビューがあった。ただやはりLEDライトはちょっと今でも羨ましい。便利そう。

 

CASIO / TQ-169-7JF

casio.jp

カラバリや機能は申し分ないもののやはりサイズが大きい(76×77×37mm / 110g)のと、文字盤に秒表記があるのがちょっと邪魔に思えて却下。

 

BRAUN / Alarm Clock BC02

br-time.jp

ブラウンのアナログ時計の四角いシリーズ、デザインが一番理想に近くて最初に飛びついたものの、「秒針の音が気になる」というレビューが数件あったので、せっかく気に入って買っても秒針がうるさいという理由で嫌いになってしまったり使い物にならなかったら悲しいなと思い、却下。せめて動いている実物を実際に確認できる機会があったらよかったのになと今になっても思う(未練)。

 

SEIKO / NR437W

www.seiko-clock.co.jp

こちらも機能やサイズは申し分ないのだがなぜかレビューが散々で、怖くて避けてしまった。それとパール塗装と文字盤のフォントがあまり好みでないのもあり…。

 

BRUNO / ミニアラームクロック

idea-onlineshop.jp

BRUNO / 2アングルアラームクロック 

idea-onlineshop.jp

BRUNOの時計もデザインはかわいいな〜と思ったもののやはりレビューで評判が悪かったり秒針の音が気になるということを書いている人がちらほらいたりで怖くなってやめた(リビングとかに置く用なら秒針の音も気にならなかったりするのかもしれないけど主に使いたいのが枕元でなので今回は静音性はとくに重視)。